数学に苦手意識を持っている子は
小学校の高学年であれば半分以上
中学生であれば7割くらいいるでしょうね。
苦手意識を別の言葉で表すと、「自信がない」ということになります。
ではなぜ自信がないのか。逆に自信があるとはどういうことか?
じつは「自信がある」という言葉の中には2つの「自信」があります。
1つ目は「本人が納得するまで何度も何度も練習して、
その結果できるようになったことによって生まれる自信」です。
このやり方は近年の小学校での学習方法の主流になっていますが、
本来12歳までは最小限にしなければいけない危険な学習スタイルです。
理論や深い理解を伴わなくても、
繰り返し行うことで出来るようになった結果生まれる
「ガラスの自信」だからです。
スポーツでも繰り返しの練習でこのような自信を持つことがあります。
2つ目はいわゆる「根拠のない自信」です。
目にしたことや感じたことがあるかもしれませんが、
「経験や実績がほとんどないのに、できる気がする、たぶんやれる自信がある」というものです。
でもこの自信には十分な根拠があります。
それは「実体験」です。
つまり目の前の問題に直接関係ないようなことでも、
様々な具象体験や実体験をしている子は、
それによって脳内に複雑な思考回路を作り上げているので、
それらを駆使すれば答えを導き出せることを知っているし、
そうやって創意工夫して答えを出すことを楽しみます。
こういう子がいわゆる「根拠のない自信」を持ち合わせているのです。
この2つの自信では、やはり有利なのは2つ目の自信です。
1つ目の自信と比べると圧倒的に応用が効き、
イレギュラーな事象でも対応できるからです。
しかし残念ながら2つ目の自信の根拠を作ることができるのは12歳までです。
中学生になってから、あるいは小学校高学年から数学が苦手だと思い始めた子は
1つ目の自信を得るための努力を積み重ねることによって、
数学の苦手意識を克服するしかないと思います。
つまり本人が納得するまで何度も何度も類題を解いて、
その結果できるようになったことによって少しずつ苦手意識を減らしていくしかないでしょう。
そこには多くの時間と労力を費やしますが、
それは本人が諦めずに主体的に頑張るしかないので、
親がどうこう言ってやらせたところでいい結果は得られないでしょう。
何とかしてあげたいという気持ちが親にはあると思いますが、
余計なことは言わずに黙って見守ってあげることが大事だと思います。
我が子を信じて。
ただ小学生以下(特に9歳以下)のお子さんの場合は
根拠のない自信を持つことに注力したほうがいいでしょう。
いわゆる「後伸びする子」「大器晩成」になるからです。
具体的な方法についてはどんぐり倶楽部が全て公表していますので
ぜひ親自身が根気よく探して勉強してください♪
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